このページでは猫魔王の中の人が「猫と暮らす共生住宅」について解説したり、マイホームを新築する前に知っておきたい予備知識などを解説します。また、猫と暮らすならこんな便利な間取り設計や各ハウスメーカーの企画商品なども併せてご紹介したいと思います。
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猫子分
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目次
猫と人が居心地の良いペット共生住宅とは
近年はペットを家族として考える方は増えており、マイホームを新築する際に猫の暮らしやすい間取りを取り入れる方が増えて来ました。
猫と暮らす「共生住宅」とは…人と猫の暮らしにおける全ての部分を考慮して、共に生活していく上で便利で快適で安心出来る設備や工夫、間取り設計が考慮された住宅の事です。
猫と人が共に暮らし、生きて行く家。
それは家族だけの配慮ではなく、近隣や来訪者にも優しい設計やアイデアが盛り込まれた住まい。そして猫にとって居心地のよい住まい。ポイントは大きく分けて4つあります。
■人に優しい住環境
飼い主様達、人間が住みやすい住環境を考えるのがまずは第一前提です。猫の事を優先し過ぎて、人が住みにくい間取り設計にしてしまったら本末転倒ですからね。人が住みやすい住環境を実現する事で、長く安心して暮らす事の出来るマイホームとなります。
■猫の住み心地を考慮した動線や設計
猫にとって住み心地の良い家を実現する為には、猫の習性や生活パターンなどを考慮する必要があります。例えば猫が通れるキャットウォークや通路を別途設置したり、トイレ専用のスペースを用意したり。また日向ぼっこが出来るスペースを用意するなど、猫にとって毎日のルーティンを快適にこなせる間取り設計や動線を考えたいですね。
■猫を愛でる事が出来る空間づくり
猫を愛でる事が出来る空間づくりもしっかり考えたいですね。例えば家族が集まるリビングから猫をいつでも見守る事が出来る空間設計、またはキャットタワーやキャットウォークなどを設置するなど。猫が絵になるようなアイデアを採用すれば、家族の笑顔が絶えないマイホームを実現する事が出来るでしょう。これは猫カフェなどの設計がとても参考になると思います。
■人と猫の健康に配慮した家づくり
人と猫が安心して暮らす事が出来る為には健康に配慮した家づくりが大切です。例えば家の中の空気環境に配慮するなら、内壁はビニールクロスではなく、調湿性や消臭効果のあるエコカラットや漆喰壁などを採用するのも良いでしょう。床も天然の無垢材を採用する事で心地よい肌触りにする事が可能です。
以上の4つのポイントを考慮する事で、人にも猫にも優しい「共生住宅」を実現する事が可能となります。
では、具体的にはどのような間取りやアイデアが盛り込まれた住まいなのでしょうか。簡単にご紹介させていただきます。
猫と暮らす共生住宅の便利な間取りアイデア
ペット共生住宅といっても「犬」と「猫」では求められる機能や設備、間取りなどは大きく違ってきます。今回は「猫」に絞って、どのような間取りのアイデアがあるのか、簡単にご紹介させていただきます。
■猫の共生住宅アイデア「キャットウォーク」
猫は基本的に高いところが好きな習性があるので、壁面に「猫ステップ」や廊下の上部にキャットウォークを設置する事で、猫の運動不足を解消する事が出来るようになります。キャットウォークを透明なアクリル板などで設置すれば、下から猫の肉球を拝む事が出来るのでオススメです。
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■猫の共生住宅アイデア「ペットドア」
人間と同じように猫も家の中を自由に移動したい筈。でも家のドアを開けっぱなしにしてしまうと、冷暖房効率が下がってしまいます。そこで各居室のドアに「猫専用ドア」を設置する事が出来れば、猫は自由に家の中を移動する事が出来ます。
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■猫の共生住宅アイデア「縁側やヌック」
ヌックとは…スコットランドの建築様式から発生した建築用語で「居心地のよい場所」、「隠れ家のような小規模な部屋」という意味があり、ちょっとしたくつろげるスペースのことを指します。
猫は日向ぼっこをする事で、太陽光に含まれる紫外線で被毛の消毒を行います。布団を干すのと同じで、ダニ等の寄生虫や細菌の繁殖を防ぐ効果もあるので、猫の日向ぼっこスペースは必須です!猫の共生住宅を考えるなら、日当たりの良い場所に縁側やヌックなど、猫がくつろげるスペースを用意するようにしましょう。
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■猫の共生住宅アイデア「内壁Rコーナー」
猫は玩具で遊ぶと興奮して大きくジャンプしたり、走り回ったりします。その時に壁の角に身体をぶつけて思わぬ怪我をしてしまうかもしれません。部屋の角を丸くする事で猫だけでなく小さな子供にも安全な間取りを実現する事が出来るでしょう。
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■猫の共生住宅アイデア「消臭壁紙」
猫と一緒に暮らしていると気付きにくいですが、案外「臭い」は気になるものです。そこで壁紙に「消臭効果」の高いものを設置する事で空気環境を整える事が出来ます。例えばエコカラットや珪藻土の塗り壁などは消臭効果があるとされているので、特に猫のトイレスペースなどで効果を大きく発揮出来ます。
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猫と暮らす共生住宅のブログ紹介
ここでは実際に猫と快適に暮らす為に猫の共生住宅を建てた方のブログ、またはDIYなどで猫と過ごす家をリフォームされた方のブログを紹介したいと思います。
■こだわりローコスト北欧風住宅新築ブログ☆2nd
一級建築士事務所でハーフビルドで家づくり中
家族3人と黒猫2匹で建てたローコスト住宅。施主支給品を多く採用する事で、様々なアイデアで猫と人が快適な住環境を実現出来る共生住宅に仕上げていらっしゃいます。とても参考になるブログだと思いますよ!
■海の近くに建てた家
夫婦と猫の暮らし
2018年に猫と暮らす家を新築され新生活をスタートさせたブログ主様が運営されているブログです。猫と暮らす家作りの事、猫と珪藻土壁との相性の事などを解説されているので、内壁に珪藻土壁を検討されている方に参考になると思います。他にも猫の脱走を防止する為に考えておきたいポイントなども記事にされているのでチェック推奨です。
■Doin’ It Myself ~猫たちと暮らす家~
「猫たちと暮らしながらも、素敵なインテリアを実現!」
という夢に向かって奮闘中のDIY素人主婦です。
こちらのブログは猫達と旦那様と暮らす主婦のブログ主様が、大好きなコテージスタイルのインテリアにすべく奮闘されているブログです。山岳リゾートを彷彿とさせるコテージスタイルはお洒落で素敵ですよね。
猫と暮らす共生住宅の企画住宅
近年はマイホーム計画を立てる際に「ペット共生住宅」を検討される方が増えて来ました。
そこで各ハウスメーカーも猫と暮らす「共生住宅」の企画商品を研究・開発するところが増えて来ています。
人と猫が快適に暮らす為の様々なアイデアが盛り込まれたプランとなるので、ペット共生住宅でマイホームを計画されている方はチェックしてみては如何でしょうか。
■タマホーム「ねこと私の家」
ローコスト住宅の代表格であるタマホームが、猫の飼い主さんや動物行動学の専門家から意見を取り入れて開発した「猫も人も心地よい住まい」です。「猫ステップ」や「猫用ドア」は勿論、消臭効果の高い「壁紙」や猫の様子を隣の部屋から見守る事が出来る「スクリーン」なども配置された猫と快適に暮らす事が出来る共生住宅プランです。
■大和ハウス「猫と暮らす家」
高級注文住宅を扱う大和ハウスでも猫との共生住宅商品を開発しています。猫の上下運動が出来る「キャットウォーク」や絶好の日向ぼっこスペース「陽だまりの窓辺スペース」、猫用自動洗浄トイレ「ネコレット」など、高機能なアイデアが多数採用されています。上質な品質に定評のある大和ハウスですから、参考にしたいアイデアは一杯あると思いますよ!
■ヘーベルハウス「ペットと暮らす家」
「比類なき壁」のテレビCMでお馴染みのヘーベルハウスも「暮らし方」のカテゴリーとして「ペットと暮らす家」のプランを多数用意しています。高い天井を活かした開放的なリビングに猫が歩ける梁を利用したキャットウォークを設けたり、壁に沿って移動できる「猫棚」の設置、猫がくつろげる場所をまるでインテリアの一部のように魅せる美しい空間づくりがアイデアとして用意されています。
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猫魔王
ならオイラもペット共生住宅が良いのにゃ
猫子分
猫魔王
とても快適に過ごせそうじゃな
マイホーム計画を始める前に知っておきたい予備知識
もし「ペット共生住宅」のマイホームを建てたい!とお考えの場合、何を重視すべきかを猫魔王(の中の人)が簡単にですが解説させていただきます。
マイホームを検討する際に注目しがちなのは「デザイン」や「値段」ですが、事前に知っておきたい予備知識として「住宅性能(耐震性能/断熱性能)」と「保証やアフターサービス」について簡単に解説したいと思います。
■予備知識「耐震性能」
日本は地震大国ですから、万が一の時に猫を守る為にも、耐震性能は重要な項目になります。国が定める住宅性能表示制度では「耐震等級」というものがあり、建築基準法の1.25倍の強度がある場合「耐震等級2」、建築基準法の1.5倍の強度がある場合「耐震等級3」を取得出来ます。耐震性能を重視される方は「耐震等級がいくつ相当なのか」に注目するようにしましょう。
■予備知識「断熱性能」
家の断熱性能が優れていれば、夏は涼しくて冬暖かい家を実現する事が出来ます。冷暖房効率も良くなるので、毎月の光熱費も節約できますし、人と猫が快適に過ごすためにも重視すべき必須項目ですね。断熱性能は基準として良く「UA値」が利用されています。「UA値」は住宅の内部から外部へ逃げる熱量を平均した値の事で、数値が低ければ低い程、断熱性能に優れている事になります。平成28年省エネ基準ではエリアによって基準値は異なる形となりますが、関東以南エリアでは「UA値0.87以下」が基準とされることが多いです。
■予備知識「保証やアフターサービス」
マイホームを新築した場合、構造躯体の重要箇所と雨漏りに関係する箇所については「瑕疵担保責任保険」があり、引き渡しから10年間は無償で保証される事が法律で義務付けられています。なのでマイホームを計画する際は、「保証延長制度」の有無や「無料定期点検」がどの位の頻度で行われるのか等をチェックするようにしましょう。
他にもチェックすべき項目はたくさんありますが、マイホームを新築された方で不満を感じている方の多くが「住宅性能」の部分や「保証やアフターサービス」に関しての項目が多い印象です。
「値段」や「デザイン」も大切ですが、この3つのポイントを予備知識として覚えておけば、マイホームで失敗する確率を大きく減らす事が出来ると思います。猫と幸せに暮らすペット共生住宅を実現する為にも覚えておくようにしましょう。
猫と暮らす共生住宅のすすめ まとめ
人と猫が快適に暮らすペット共生住宅について、ザックリとまとめてみましたが、如何だったでしょうか。
近年はペットを飼われる方が増加傾向にあり、ペット共生住宅をマイホームのアイデアに取り入れる方が増えています。
ですが、マイホームは非常に高価な買い物ですから「失敗」だけは避けたいところですよね。
特にペット共生住宅の場合は、猫の事ばかりを優先してしまうと、思わぬ失敗を招いてしまう可能性もあります。
猫だけでなく、人も安心して暮らせる住まいを実現する事で、初めて「共生」出来る住まいが完成するものと考えるべきかもしれませんね。
特にマイホーム計画を進める上で「失敗」しない為に大切な事は「比較検討」をしっかり行う事です。
人と猫が安心して暮らせるマイホームを実現する為にも、複数のハウスメーカーや工務店からカタログのお取り寄せをして、しっかりと比較検討を行うようにしましょう。
猫子分
猫魔王
高い買い物ほどしっかりと比較検討した方が良いぞ